ヒトの介護を犬に応用したらこうなった!

老犬とわんダフルな毎日♪お世話の工夫、お役立ちグッズなど。

てるくんの病気について その2 白内障を放置したら大変なことになった話

これまた高齢犬にはありがちですが、てるくんは白内障です。

f:id:hito-inu:20180504195906j:plain

▲写真は一年ほど前のです。この時からレンズが白いですね。

 

先代犬Quuも白内障だったのですが特に治療はしていませんでした。

高齢者も手術されている方もいればされていない方もいらっしゃいます。

なので、てるくんも「年齢的なものだし仕方ないよね〜」という感じで放置していました。

そしたら、大変なことが起きました…。

f:id:hito-inu:20180504200451j:plain

 ▲現在のてるくんです。

 

写っているのは左目だけですが、一年前の写真と比べて全然違うのが分かりますか?よーく見ていただくと、目が膨らんでいるのが分かりますかね?

 

半年ほど前くらいに、やたら左目を気にするようになったので、獣医さんに診てもらったところ、白内障が悪化しすぎて目のレンズが膨張して変形し、その結果レンズを支えている腱のような物が伸びきって切れてしまい、目の中でレンズが行ったり来たりするようになっているんだそうです。

病院で機械を使ってレンズを見せてもらったのですが、レンズが後ろに落ちている絵面は何とも言えないものがありました…。レンズが移動するなんてことがあると思っていなかった私。実際に目の当たりにして「ほっ、本当にレンズが後ろに落ちてる…」と、かなりの衝撃を受けました。

目の前側はそんなにスペースがないので、レンズが前側で固定されてしまうと、目に圧がかかりすぎて痛みが出るそうなのです。てるくんが目を気にしていたのはそういう理由でした。レンズはちょっとした衝撃などで簡単に移動するそうです。後ろ側は比較的スペースがあるので、後ろに行っている分にはそこまで支障はないそうです。

この前側にレンズがあり、圧がかかっている状態を緑内障というそうで、つまりてるくんは、右目が白内障、左目が緑内障です。

ちなみに、目の膨らみは、日によってめちゃめちゃ膨らんでいる日もあれば、健常な目とほぼ変わりないくらいの日もあります。これもレンズの位置によるのかな?1日の中でも変化があり、てるくんがどちらの状態でも気にしていないので、今のところは特に目の膨らみの有無で対応は変えていません。

 

現在てるくんが使っている目薬はこちら。

・ドルゾラミド塩酸塩点眼液(炭素脱水酵素阻害剤)

・ラタノプロスト点眼液(緑内障・高眼圧症治療剤)

 

右目は特に症状もないので何もしていませんが、左目は1日4回の点眼が必要です。

 

白内障は、若いワンコは手術をするそうですが、てるくんの場合はとっくに両目とも視力はないとのことで、手術をするメリットがないそうです。年齢的に麻酔もかけられないそうなので、対処療法となっています。

 

両目とも視力がないので、歩いていてもあちこちにぶつかります。そのため、一度右目を激しくぶつけてしまい、眼球の一部がヘコんだこともあります。(現在は目薬で治療して治りました。若干ヘコみは残っていますが、痛みはないようです。この話もいつか書きたいと思っています。この時の治療も随分画期的な治療だったんですよ。)

てるくんがあちこちにぶつかっても大丈夫なように、角などがないよう、部屋の整頓やレイアウトには注意しています。

 

たかが白内障、されど白内障。進行すると恐ろしい病気だなと思い知らされた話でした。